2015/08/14

小さいおうち

 ここのところ、引き籠って「hulu」漬けになっています。たまには外に出なくちゃいかんと思い、一昨日は秋葉山に行ってきましたが、それ以外は外出もせずドラマやら映画の観賞三昧です。
 そんな中でブログに書き残しておこうと思う作品と出会いました。山田洋次監督の『小さいおうち』です。
 中流家庭平井家に仕えた女中タキの視点で、昭和初期の戦中生活が描かれる作品になっています。赤い屋根の小さなお家で起こった、密やかな恋愛の模様を描きながら、じわじわと迫る戦争の影を見事に表現していると思いました。
 何にしてもタキさんの気持ちの在りどころでしょうね… この物語の肝は。時子夫人と板倉の恋愛は語られますが、タキの板倉への想いが直接描かれるシーンはない。ないが、登場人物たちが語る内容を紡ぎ合わせていくと、彼女が板倉に対して特別な気持ちを持っていたはずだと見えてくる仕掛けになっています。
 そうすると、あの手紙が板倉に手渡されなかった意味が、幾通りにも解釈されて胸に迫って来るのでした。
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