2006/01/31

怪奇大作戦~氷の死刑台~

DVD 怪奇大作戦 Vol.3

ビクターエンタテインメント

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 今日ご紹介する『氷の死刑台』は、非常にやるせないエピソードです。まずは、DVDの解説書からあらすじをどうぞ。
7年前、岡崎はひとりの男に声をかけられた。企業戦士として疲弊していた彼は、「1日だけ蒸発しませんか?」という男の甘言に乗り、会社を休んだ。そして岡崎の運命はこの日以来、大きく狂ってしまったのである。声をかけた男の名は加瀬。岡崎は、その加瀬が研究していた冷凍冬眠の実験台にされてしまったのだ。そして、その7年後。目覚めた岡崎の細胞は、超低温に耐え得る物質へと変質していた・・・。

 人間を冷凍状態にして保存するというアイデア自体は、古今東西の映画で繰り返し使われたものです。しかし、その冷凍人間が蒸発した企業戦士だったというところが、いかにも高度成長期の日本を象徴しており、物語に重いテーマ性をかぶせています。
 仕事に疲れたサラリーマンが、声をかけてきた見知らぬ男の「1日蒸発」の誘いに乗ってしまうという設定は、現代ではちょっと考えられないのですが、当時は「蒸発」が流行語になるほどモーレツ(死語)な時代だったので、リアリティが感じられたことでしょう。落ちこぼれた企業戦士の行く末は・・・そんな世界をブラックに語っていると言っていいのでしょうか。
 そう考えると、岡崎の最期はあまりに哀し過ぎます。なぜ、彼は殺されなくてはならなかったのでしょうか。(しかも牧の手によって・・・)現代の目で観ると、あまりに突き放した話に思えてしまうのでした。
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2006/01/30

ウルトラ指人形はコレクターズアイテムだ!

 円谷公式オンラインショップで、ウルトラ指人形セットの販売が始まりました。
 内容は、怪獣75種をセットにしたもので、税込7087円です。価格的にお得なわけでもありませんし、ペギラやウルトラニャンが入っていないなど(もしかしたら、ウルトラニャンは「ヒーロー編」に入れるつもりかも)、イマイチな印象が拭えません。
 でもね、円谷『公式』ショップが、指人形を『コレクターズアイテム』として売り出したことに意味があると思います。幼児向け玩具として売るだけでなく、大人のコレクターを意識した売り方を始めたということに、期待大です。その手始めが「怪獣セット」でしょう。当然、続いて「ヒーロー編」が出るはず。さらに売れ行き次第では、「限定指人形セット」や「新作指人形セット」の販売、単体売りもあるかもしれません。これは、楽しみです。
 
2006/01/29

エリア88・・・かっこいいぜ

エリア88 DVD-BOX (完全予約限定生産)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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 GYAOでアニメ『エリア88』をやっていました。それを知ったのが、昨日の夜8時ごろ。で、放映期限が今日の正午でした。前々から観たかったアニメが、無料で視聴できる機会ですから、頑張って全12話を観ました。知らない方のために、内容を紹介(引用)しておきます。
2004年1月よりテレビ朝日、アニマックスにて放映された新谷かおる原作によるアニメ。冷戦下の中東を舞台に、紛争の最前線で生死をかけて奮闘する外国人傭兵戦闘機部隊「エリア88」のパイロットたちの姿を描く。

 原作に出てこない、カメラマンの新庄真を「狂言回し」として使うなど、作品世界をいじってありますし、不満な点は一杯あります。が、面白かった。CGを使って描くドッグファイトは迫力あります。特に第9話「音速のタイトロープ」はよかった。敵石油施設奪取のために、渓谷の中をジェット戦闘機で通り抜けようという無謀な作戦を決行するのですが、手に汗握るシーンの連続で、思わず声を上げてしまいました。
 このアニメ版では、シンと涼子の再会は叶いません。どうか続きを作って、二人を添い遂げさせてください。テレビ朝日様、よろしくお願いいたします。
2006/01/28

今日のウルトラマン~宇宙人2題~

 今日の初代は『科特隊宇宙へ』でした。登場するのは二代目バルタン星人。初代バルタンは、成田亨デザインと比較して頭でっかちだったのですが、二代目はデザイン画に忠実な造形がなされています。個人的好みから言うと、初代の方が馴染みがあって好きですが・・
 金星ロケット、オオトリに乗る毛利博士に乗り移ったバルタン星人は、科特隊を宇宙におびき出し、その隙に別動隊を地球に送り込みます。イデ隊員が単身、迎撃しますが、撃滅は出来ません。一方、オオトリ内の毛利博士を救助したハヤタ達は地球に戻ろうとしますが、バルタン星人によって、小惑星(?)に不時着を余儀なくされます。そして、そこで巨大化したバルタンに襲われた時、ウルトラマン登場。八つ裂き光輪によってバルタンを倒します。さらにウルトラマンはテレポーテーションによって地球に瞬間移動し、別動隊バルタンも倒し、一件落着。小惑星の科特隊メンバーも、救助されてメデタシ、メデタシ。
 呼吸可能な大気を持つ小惑星があったり、救助した宇宙船にホシノ少年が乗っていたり、その他もろもろ、おかしなシーンが出てきますが、まあ、すべてに目をつぶって「子供たちに大宇宙の夢を」見させてやろうじゃないかというエピソードでした。
 劇中登場する金星探査船オオトリは、つい先日観た「怪奇大作戦第13話・氷の死刑台」にも登場していました。こういう使い回しを見つけるのもウルトラシリーズの楽しみですね。
 続いてマックスは、『燃えつきろ!地球!!』というお話。登場するのは、挑発星人モエタランガ。
 冒頭、トミオカ長官が剪定バサミを突き上げて変身ポーズをやったのを見て、「ああ、やっぱりドタバタ喜劇が始まるのね・・・」と軽くため息がでました。
 モエタランガのウイルス攻撃によって興奮状態になったDASHメンバーの、眼の中に炎が燃え上がったりする演出もドタバタ調。都市上空で無闇やたらにミサイルぶっ放すなんて、まさにコミックの世界・・・マックスの世界観が、1話毎にリセットされるから出来る荒業ですかね。
 後半は燃えつき症候群だったトミオカ長官が出撃しモエタランガを食い止める間に、ヨシナガ教授+ダテ博士が開発したワクチンによってマックスが復活するという、『甦れ青春』パターンに調子が転換。「ドタバタ」と「懐かし」というマックスの2大路線が合体しちゃいました。見事な力技です。
 今回はエリーが大活躍しました。それだけでも得した気分、ですか・・・次回はエリーがキーパーソンになるそうです。これまた楽しみ。

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DVD ウルトラマン VOL.4
ウルトラマンマックス 3
ウルトラマンマックス 怪獣大図鑑!
ウルトラマンマックス マックス&DASHのひみつ!

 
 
2006/01/27

今月のフィギュア王~No.96~

 1ヶ月に2度『フィギュア王』が読める幸せを噛みしめつつ、今月号の内容をご紹介しましょう。
 今月の特集は、「仮面ライダーカブト」です。これはもう、恒例行事みたいなものですね。今回のライダーは二段変身するそうですが、デザイン的には新味を感じさせません。響鬼でコケたので、オーソドックスなものに戻してみたようです。カブトの新作玩具も紹介されていますが、残念ながら、指人形の発売情報はなし。
 トクダネ情報が4本。「ウォーキービッツの新作」「バンダイ×メディコムトイの新プロジェクト始動」「バンダイの食玩ハイパーディティールにリミテッドシリーズが登場」「小倉優子フィギュア発売予定」。この中では、ウォーキービッツが気になります。何か、最近はこの手の「かわいいもの」系に弱いなあ・・・
 「海洋堂魂」では、2月16日からファミリーマート限定で始まるドリンクキャンペーン「ハイジ・ボトルキャップ」と、2月15日から7-11限定で始まる「北斗の拳・映画版フィギュアコレクション」が紹介されています。ハイジは全6種、北斗の拳は全8種で、どちらもオープン形式(中身が見える形態で付く)だそうです。更に、北斗の拳は第2弾が、今春続いて出ます。
 何か指人形情報ないかなと、眼を皿にして探したら、ありましたよ!メディコム・トイの『RAH帰ってきたウルトラマンDAICONFILM ver.』のおまけとして、ディフォルメ指人形が付くそうです。詳しい情報はこちらに出ています。ワンフェス限定発売のフィギュア(インターネット販売もあり。ただし2月19日、20日のみ)なので、買い漏らしのないようにしなくては。
2006/01/26

孤宿の人

孤宿の人 上

新人物往来社

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 この小説には、たくさんの魅力的な人たちが登場します。匙家(藩医)息女琴江、御牢番石野、西番小屋の頭嘉助、町役所同心渡部一馬、若き女引手(「岡っ引 き」にあたる存在)宇佐、そして元幕府勘定奉行船井加賀守守利。皆、惻隠の情(他を思いやる心)を持つ優しき人物ばかりです。そして、この人々が次々と死んでいく、そんな悲しい物語が『孤宿の人』です。作者(宮部みゆき)もこのことに触れて「悲しいお話なのですが、悲しいだけではない作品にしたいと思って書き上げました。」と述べていますが、上巻を読み終わった時点では、まさかここまで作者が「殺る」とは想像できませんでした。まだまだ私の読みは甘いですな。
 しかし、作者の言う通り、「悲しいだけ」の作品ではありません。「小さな藩の、入り組んだ家系と血筋。複雑に絡み合う思惑と利害」。その中で、人々は翻弄され死んでいくのですが、その魂は、純粋無垢な少女「ほう」の存在によって救済されており、読後には爽やかささえ感じることができます。阿呆の「ほう」と蔑まれたこの少女は、最後には「宝(ほう)」という名を得、大厄災の中を生き延びるのですが、人々によって守られたこの「宝」こそが人々の死を無駄にはしていないのだと思います。
 アマゾンのレビューでは、「抑揚がなく読破するのは骨が折れると思う。」とか書いてありますが、琴江の死にまつわる謎や、浅木家の不審死といった伏線的ミステリーがちりばめられていて、上下合わせて800ページ余でも飽きずに一気に読ませる作品だと思います。最終章では、不覚にも涙を流してしまいましたが(宮部女史の作品では、いつも泣かされます・・・)、そこに至るまでの細やかな人物描写により、展開に破綻がなく、すんなり感情移入できたことによるのでしょう。

 この小説の舞台になっている讃岐「丸海藩」とは架空のものであり、そのモデルは丸亀藩であるとの断り書きが作者あとがきにあります。藤沢周平の「海坂藩」と並ぶ、名作群の背景が出来上がったのではないかと期待しております。

2006/01/25

怪奇大作戦~霧の童話~

DVD 怪奇大作戦 Vol.3

ビクターエンタテインメント

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 「怪奇大作戦」では『京都買います』と並ぶ傑作として名高いのが、本編『霧の童話』です。
鬼野村。多くの自然に囲まれたその寒村に、戦国時代の亡霊が出現するという事件が発生した。だが、警視庁は管轄外とあって出動することができない。そこで三沢が単身村に乗り込み、事件の調査をすることになった。三沢はそこで、健一という少年と親しくなる。少年の住む鬼野村は、デトロイトモータースの工場建設を巡り、反対派と賛成派の真っ二つに割れていた。その後、またしても落武者の亡霊が出現したが、おかしな事にそれを目撃したのは、賛成派の村人達に限られていた・・・。

 沖縄出身であり、沖縄問題にこだわり続けた脚本家上原正三が、当時の日本が負っていた「現代化を急ぐあまりの、古き日本の破壊」という問題を抉り出しています。そして破壊者が巨大アメリカ資本であり、対抗する反対派の老人達の武器が、旧日本軍の毒ガス兵器だったり槍刀だったりするのが、非常に象徴的です。しかもラストのやり切れなさ・・・重い、あまりに重いテーマを背負った作品です。
 でも、ロケ地高遠の美しい自然、そして三沢と健一少年の交流が、詩情豊かに映し出されていて、重苦しさはあまり感じさせません。ところどころに織り込まれたギャグも、ほっとさせるものがあります。特に、和久井節緒氏演じるところの巡査がいい味出していますね。
 途中、村の小学校が出てくるのですが、校庭でたくさんの子供達が(うじゃうじゃ)遊んでいます。当時、すでに過疎化の波が日本中の村々を襲っていたはずですが、それでも、あんなに子供達がいたんですよね。現代の山村の情景を見知っている身としては驚きの情景でした。
 
 
2006/01/24

ダイノテイルズ6&冬の北海道大物産展



今日は、ローソン限定『ダイノテイルズ6』と、サッポロビール『冬の北海道大物産展』キャンペーンの開始日でした。早速、仕事帰りにお茶とビールを3本ずつ買ってきました。まずは様子見ですね。
 『ダイノテイルズ』の方は、アウストラロピテクス・アファレンシス、アロサウルス、ケツァルコアトルスが出ました。画像は、そのうちのアウストラロピテクス・アファレンシスです。(右の黒いのは、チョコラザウルス第2弾のアウストラロピテクス・ボイセイです。)いわゆる「ルーシー」ちゃんですね。歯並びまでしっかり再現してあり、いつもながら、完成度はかなり高いと思います。12種×2カラーの24種ですか、集め甲斐がありますね。
 『冬の北海道大物産展』の方は画像の「流氷とゴマフアザラシ」と「ゆでタラバガニ」「雪まつりの雪像」が出ました。こちらも、いつもながら楽しいフィギュアです。こちらは「AIR DO」のデザイン違いがあって、全15種だそうです。私が購入したコンビニでは、画像のような紙箱に入ってビール缶の上に付いていましたが、ポリ袋入りで付いているタイプもあったようです。
 どちらも人気キャンペーンですので、あっという間にコンビニから消えてしまいそうです。急いで買い足さねば・・・
2006/01/23

怪奇大作戦~ジャガーの眼は赤い~

 怪奇大作戦第11話『ジャガーの眼は赤い』は、「ウルトラセブン」マニア必見のエピソードでした。まずは、あらすじをどうぞ。
小学生の太郎、健二兄弟は、いつものプラモデル屋で、ウルトラセブンに扮したサンドイッチマンから紙製の眼鏡をもらう。はたしてその兄弟が眼鏡をかけてみると、眼前にグランドキャニオンが広がっていた。しかし洞窟の中のジャガーの眼が赤く光った刹那、兄の太郎は闇に引きずり込まれるように姿を消してしまった。奇怪な誘拐事件の発生に、SRIは警視庁とともに被害者の家へと急行した。野村が健二に聞き込みをするが、とりとめのない話ばかりで要領を得ない。一方、犯人からは現金500万円を喫茶店「coffeeエルベの側の電話ボックスに届けるように連絡が入った。
 エルベで犯人を待つSRIと町田警部。すると、ガラス越しの外の風景がグランドキャニオンに変わった。一同が慌てて外に飛び出すが、その風景に変哲はない。一体何があったのか?
 そして犯人は、彼等をあざ笑うかのように、今度は健二までも誘拐してしまうのだった。

 いかにも怪しげなウルトラセブンが子供達におもちゃの眼鏡を配るシーン、これが一番ゾクゾクっときます。最初に観た時、正義のヒーローを、こんなふうに使っていいのかな?と思いました。どう見ても、子供達をたぶらかす側として登場しています。だから、それを活かす展開(例えば、セブンが子供達をさらっていくなど。人さらいが異形の者であり、ヒーローであるはずの存在がだます側にいるというのは江戸川乱歩の世界に通じませんか?)があると面白かったと思うのですが、残念ながら、セブンの登場はそこだけです。
 誘拐のトリックを描くことに主眼があり、社会的な背景も見えてこないため、あまり面白い作品とは思えませんでした。(くどいようですが、セブンが出てきた時には、期待したんですが・・・)
2006/01/22

怪奇大作戦~死を呼ぶ電波~

DVD 怪奇大作戦 Vol.3

ビクターエンタテインメント

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 ライブドアグループの証券取引法違反事件では、自殺者まで出ていますが、そんなことを思わず連想してしまう、第10話『死を呼ぶ電波』でした。まずはあらすじをどうぞ。

全国運送の経理課長、村木秋彦は、その夜ボクシング中継を観ようと、テレビのスイッチを入れた。するとダイヤル式のチャンネルが勝手に動き、ひとりの男を映し出した。そして男が手にした銃から一筋の光線が発せられ、秋彦は絶命する。捜査に乗り出した警視庁だったが、事件の凶器が断定できずSRIに協力を要請した。しかし見えざる殺人者の魔の手は、秋彦の父、全国運送社長の剛造へと迫っていた---。車載テレビのチャンネルが回り、そこに5年前に死んだはずの小山内久市の姿が映しだされる。小山内は、村木親子の公金横領の事実を知ったため、ふたりに殺されてしまったのだ。身の危険を知った剛造は、自家用のセスナで大空に逃亡するが・・・。

 前半は「殺人電波」を使ったサスペンス編、後半は、剛造の乗るセスナを遠隔操縦する犯人と、その居場所を追うSRIメンバーを描くアクション編になっています。冒頭の殺人シーンはドキッとしますが、全体としては怪奇性は薄いですね。
 今回は話の筋より、剛造の乗るベンツやセスナに興味が湧きました。今から40年前の車に「テレビ」が載っていたんですね。いつの時代も金持ちの暮らしは、庶民の想像をはるかに突き抜けています。
 当時、テレビは一家に1台が普通だったと思うのですが、村木家はすでに一人1台(しかもカラーテレビ!)。さらに剛造の妻は「私たち、なるべくお互いに干渉しないように暮らしてきたものですから」とこともなげに言う。まさに21世紀の我々の暮らしを先取りしています。今でこそ、ごく普通のライフスタイルですが、40年前の庶民には理解しがたい世界です。それが犯罪によって維持されていたとなれば、社会的制裁を受けるのは当然なんですが、こういうセレブ層の悪事は、なかなか表面には出てこないんですよね。ライブドアの事件はどうなんでしょう。